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YO-YO TAYLER ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

YO-YO TAYLER ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

屋外か屋内か

■■■ ★★★ 屋外撮影と屋内撮影 ★★★ ■■■

★★★ 屋内撮影 ★★★

屋内とはスタジオ、セット、実際に場所を貸し切って行う撮影。

スタジオならば、ちゃんとしたヘアメイク専用のドレッサーがあり、プラブやドライヤーが完備されていることが多い。

セットの場合はプロダクションがヘアメイク用の臨時テーブル、鏡、スツール等を用意してくれる。

実際の場所を貸し切って撮影する場合は、誰かの家や事務所だったりすることが殆どなので、れっきとしたヘアメイク・スペースを期待しないよう。
撮影に使わない一角を利用して、ありあわせの椅子やテーブル(これすら無い時もある)でヘアメイクするハメになることも‥。

★★★ 屋外撮影 ★★★

屋内カテゴリー以外の場所、その名の通り「外撮影」。

灼熱の真夏でも極寒の真冬でも、丸一日外気にさらされてお仕事する。

屋根の下でも、屋外カテゴリーに属す場所の一例としては駅、車内等。いわゆる「壁」の無い環境を指す。

大予算のプロダクションともなれば、勿論ロケ・バスまたはヘアメイク専用スペース&テーブル、椅子等を揃えて貰えるが、一般には過酷な状態でヘアメイクを強いられることが多い。
例えば公園のベンチとか建物入り口の階段に座ってとか‥。

ジェネレーターを使用して電源を支給して貰えるケースもあるが、電源が全く無い場合も多いので、ドライヤーやヘア・アイロン等、プラグを必要とするテクは使えないことも考慮する必要がある。

★★★ 屋内での注意事項 ★★★

ファッション撮影の場合は、場をリラックスさせる為に音楽をガンガンかける写真家が多い。

でも映画の場合は、物音一つでもレコーディングに影響するので、季節を問わず現場は厳重に密閉されます。

それに加え、照明の熱は並外れた温度なので室内気温はかなり高い場合が多い。
照明の後ろ側に溜まる撮影隊は気付き難いのですが、モデルや俳優は照明の熱を直に受けるので、毛穴が開きやすくなります。

リタッチ用には、皮脂吸収性の高い色無しパウダーを沢山用意し、少しでも肌がテカったら素早くタッチアップしてあげましょう。

またヘアメイク自身の自分の服装‥ジャラジャラと音の立つアクセサリーや足音のうるさい靴は絶対に避けましょう。
撮影用マイクは感度が非常に高いので、どんな些細な物音でも拾ってしまいます。
ヘアメイクの立てた物音でテイクがNG!なんて恥ずかしい事にならないよう‥。

このように緊迫感の圧倒的な状況で真剣に撮影に挑む俳優には、リタッチ等で接近した際にマメに優しい言葉をかけてリラックスさせてあげましょう。

スタジオに設置されているドレッサーは予め枠組みに電球が装備されているタイプが多いですね。

この明かりの熱にも要注意。

自然光や照明の明かりに近付ける為に、相当ワット数の高い電球が付いているケースも。

ドレッサーの上だから大丈夫だろうと、油断してメイク・キットを真下に広げておくと、電球の熱で化粧品が溶けてしまうことがあります。
ウェット・ティッシュがカラカラに乾いてしまった!なんてことも。
火傷にも注意。

★★★ 屋外での注意事項 ★★★

屋外撮影で一番厄介なのが照明です。

夜のシーン撮影の場合、呼び出しがかかるのが暗くなってから‥ということもしばしば。

前述の通り、満足なヘアメイク・スペースの確保も危うい場合がありますから、メイクに理想的な明かりがあるか否か、事前に確認しましょう。

メイクアップ・アーティストが一体どれ位の明かりを必要とするかは本人にしか分かりませんから、何も言わなくてもプロダクションが気を効かせてくれるとタカをくくっていると当日になって大慌てすることに。

次に重要なのが電源の有無。
ジェネレーター等を使用しての電源供給があるかを事前に確認。もし電源がない場合は、その旨ドライヤーやヘア・アイロンが使えないので出来る髪型に制限があることをちゃんと伝えておくこと。

丸一日外気にさらされて撮影をするので、夏ならば虫除けスプレーや痒み止め、サン・ブロックを忘れずに。

特にモデルや俳優は日焼けをすると撮影に危害が生じる場合が多いので、サン・ブロックは必須アイテムと思うよう。

真夏はうちわや携帯ミニ扇風機等も喜ばれます。

冬や秋の夜長等は冷え込むので、暖かい服装で挑み、モデルや俳優が震えていないかも常に配慮しましょう。

ヘアメイクは常にリタッチの為に待機する必要があるので、手袋をはめることは出来ません。
でも、かじかんだ冷たい手でモデルや俳優に触ると嫌がられることも‥(当然)。
ホッカイロやハンド・ウォーマーをポケットに忍ばせ、常に自分の手を暖かく保っておきましょう。

また、真冬の屋外撮影の場合‥ファッション撮影ではトレンドを先取りして極寒の下で夏服や水着の撮影なんてのも常識。

当然、モデルは鳥肌立てて全身かじかんだ状態で我慢。

ここで一番気になるのが充血して赤らんだお顔。
一生懸命ファンデを塗ったつもりでも、出来上がりの写真を見たらモデルが赤鼻になってた!なんてことも。

モデルが風邪気味だったら気を効かせて素早くティッシュを手渡し(鼻をかむと当然鼻のファンデがはげます)、肌トーンが均一なのを確認してから、撮影にGOサインを出しましょう。

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